二十歳の原点を読んで

これはいくつかに分けて書くつもりだ。もうすぐバイトに行かなくてはならないが、バイトのあとに書くのではなく、今すぐに思っていることをここでは書こうと思う。だから少ししか書けまい。
自殺というのを考えると体にヒヤッとしたものが走るものです。本当に恐ろしい。地獄のようなものが見えるのです。私は高校時代にひどく孤独を感じていました。そのせいでどうにも泣きそうな顔をずっとしていたようにおもいます。そんなときに私を最も励ましてくれたのが地獄という絵本です。地獄では鬼が人を魚のように包丁でおろしていました。人は針地獄に突き刺さり、血の池で溺れていました。その光景があまりに恐ろしくて恐ろしくて、私は絶対に地獄に行きたくないと思ったのです。
高野悦子と私は数多くの共通点がある。それらは後でゆっくりと書こう。すぐに思い出すのを挙げると、自らを目鼻立ちが整っていると感じているし、ファーザーコンプレックス(私の場合マザーコンプレックス)であると自分で自分を思っているし、詩人になりたかったし、焦り症だし。
私は二十歳の原点を読んで泣けなかった。泣けるほど感情移入できなかった。自分が考えていることと同じことを考えている人がいたんだという驚きが多くって、思わず自分の過去を苦々しく思い出してばかりいたものだから、気持ち半分で本を読みすすめてしまった。勿体無いことをした。
さっき共通点が多いといったが、その反対も多くある。特に一番共通しない部分は、彼女の文章はとても魅力的なのに対し私の文章は心が無い糞みたいなものだということだ。誤字脱字は多く、読みづらく、ユーモアが無く、語句が少なく、内容に本音が無い。
ああ、僕は日記でさえも正直になれないんだな。自分さえも許していないから、いつだってこんな風に表面的にしか言葉を連ねることができないんだ。
僕はねえ、もっと、本当はもっと言いたいこともあるんだけどな・・・。いや、嘘だ。私こそ空っぽのがらんどうである。