命の次に大切

inspired by…(リンク貼ったりするとそのせいでアクセスがあるかもしれないので省略)


と、子供のころよく言ったものだった。
何に対して言っていたのかよく覚えていないが、まあ、言っていたものだった感はある。
で、この言葉、いつからか言われなくなった。
私が言わなくなっただけかもしれないが。
考えてみると「命の次に大切」なものなんてなくなったな。
金のほうが命より大事ぃみたいな、「金のほうが」という所帯じみた感覚に対して、でもやっぱ命に比べりゃ二の次だよみたいな。価値観の限界の感覚があった。
いや、ちょっと、命の次に大事なメガネが朝見つからなかったんだけどね。
ベッドの下を見たらあったよ。
話戻して。
サイドカーに犬を観ながら、ヨーコさんが奥さんとつかみ合いの喧嘩をしたあとさわやかに自転車で走っていくシーンを見て、80年代のどこか抜けた雰囲気に感慨深いものがあった。
80年代の人たちは不真面目だったからこそ、というか、所帯じみていなかったからこそ、命よりも大切なものなんてないという感性があったのかな。

サイドカーに犬 [DVD]

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根岸吉太郎さんの課長島耕作はなんじゃ?と思うところがあるけど、この映画は一人で銀座のミニシアターに見に行ったから愛着があるな。