最終弁当爺さんのいじめに関するゲーム理論は正しい。ただ実際、いじめっ子はいじめ反対派を全員相手にする必要が無く、1人をターゲットにして攻撃すればたちまちいじめ反対派は散り散りになる。いじめ反対派が軍隊のような力を有していれば対抗することもできるかもしれないが、まず無理。先生や保護者が武力になるか。そんなことはない。なぜなら往々にして先生はいじめを黙認しているし、保護者は自分の子供にしか関心が無い。だとすれば傍観者は基準値が下がったとしても11人じゃない。先生といじめられてる子の親以外の29人が足されて41人。それを足したら駄目だと思うかもしれないが、子供に自治能力は期待するだけ馬鹿だよ。
今回の大津の場合はその傾向が顕著で、先生は教育委員会という腐った組織に押さえつけられていたし、それに反発できなかった。いじめっ子の親にはPTAの会長やら警察OBやらがいて、いじめ反対派なんていう生徒の組織があったとしても機能することは無かったであろう。
最終弁当爺さんの理論が通じる世界であれば民主主義だ。民主主義を潰した国民に民主主義の恩恵を得ることはできない。
やるべきはPTAに力を持たせないこと。警官の不正に対する厳罰化。先生を増やすこと。先生がいじめを黙認することで不利益がもたらされる体制を作ること。いじめを早期に解明することでなるべく不利益が生じない体制を作ること。例えば報道は禁ずるなど。これをしなければ学校も自治体も「いじめがあった学校/地域」というレッテルが貼られてしまう。少年法の厳罰化。などなど。
まあ、犯罪を減らす簡単な方法は罪を重くすることだ。