「先生ー勉強ってなんでするのー?」
「お前今目の前に勉強って壁があるんだよな。それ社会人でいうと目の前の仕事。世の中の物事を3つに分類すると①やらなきゃいけないこと、②やったほうがいいこと、③やりたいことの3つに分けられるけど、これは①のやらなきゃいけないことだ。お前は社会人になったら目の前の仕事をしないつもりか?
今お前が目の前のことから逃げようとしているのは、単に勉強がわからない、上手くいかないからだろ?社会人になって、80点の仕事をしなきゃいけないところで40点を出してしまいました。はい、今回は無理でした。お前そこで諦めんの?しつこく頑張って、例えば営業なら何度も顔出して、それでようやく40点を80点まで持っていけることもあるんだよ。半年、一年かかることだってある。仕事でいきなり80点出せるまでにどれだけ時間かかる?もちろん仕事によりけりだけどな、3年、10年、20年。どこまで行っても満足のいく結果が出せないこともあるわけだよ。
今回のテストで良い点数が取れた人は日々頑張れば結果が出せることを学んだ。準備が大事だということもな。悪い点数を取った人はこれから、その点数を上げていく苦労を学んで欲しい。ただ、その苦労ってのは本当に大変だと思う。上手くいかないことに挑むのって勇気がいるから。でも頑張れ。俺は応援するし、わからないことがあったら授業の後でも前でも聞きに来い。俺はお前らの先生であって、誰か一人だけの先生ではないから、授業中には全体を見なきゃいけないが、授業の前後は来てくれた人と1対1で話せる。その時間を利用してくれ。集中して頑張ればできるからな。わからないところをわからないままにしなければ、答えに辿りつくから。勉強からそのことを学んで欲しい。とまあ、これは俺の個人的な意見だが、勉強をする理由だ」