生勝間

勝間和代の講演会を聞いていっぱいメモを取ったのでそれをここに書く。メモに書かれた節々を、勝間さんが言っていたように書こうと思う。7月5日からテレ東で始まるカツケンという番組でその内容が放送されるそうなのでもしかしたらこの日記は消さないといけなくなるかもしれんが、自分のメモを見ながら書くだけだからいいよね。講演会のセリフっぽく書くけど言い回しなどは全部でたらめです。こんな下手糞なしゃべり方じゃありませんでしたのでご注意をば。それとかなりの部分がうろ覚えですので間違えている部分が多いと思います。それに間も抜けてて説明不足の部分もかなりあります。あくまで僕というパイプを通ったものです。勝間さんの言ったことというよりは、勝間さんの講演を聞いた私の創作、と書いたほうが適切かもしれません。その点をしっかりご理解していただいた上で読んでください。前書き長くなりましたが、これに反論するのであれば勝間さんへではなく私にくださいね。


「まず私を見て皆さん『思ったより小さい』と思ったかもしれません。どこに行ってもそう言われるんですよ。でも私は158cmで女性では平均ぐらいの身長なんですよね。たぶんこういった講演を行う人って170cmぐらいあるみたいな印象を持ってるんじゃないかな。私としては女性がもっとこういう場に出るようになって、将来的に私が小さいと思われないような社会を作りたいですね」
「今の世の中は大変だけど、将来のことをしっかり考えていかなくてはなりません。地図のある苦労と地図の無い苦労では大違いです。皆さんはしっかりと自分の地図を持ちましょう。インディペンデンスって皆さん意味知っていますか。知らなきゃここにいないと思うのですが<聴衆笑い>自立、独立って意味です」
「日本では多くの人が麻酔がかかっていると私は表現しています。あなた方は世界の国民の幸福度ランキングで日本が何位か知っていますか?60位なんです。これ先進国の中じゃズバ抜けて悪いんですよ。明日ミサイルが降ってくるかもしれないという恐怖も食糧に困ることも無いのにこんなに悪い。それは多くの人が会社や社会に依存的だからなんです。会社にいても上の言うことを聞いてばかりでやりたくないこともやっている。断ることができなくて依存してるから心が病むのです」
「日本は年間3万人が自殺しています。これ割合でいうとアメリカの2倍、イギリスの3倍もあるんです。」
「自分の考えを表明できるようになりましょう。実はこれもともと女性に向けた本で書いたことなんです。男性は仕事の中で自立した精神を持つことがあるのですが、女性は家事ばかりしているとなかなか自立できないことが多いんです。女性のほうが麻酔にかかっているんですね」
「専業主婦にならないことです。専業主婦はリスクが高いんです。結婚して仕事をしなくなるとブランクが空くし、シングルマザーになったら年収230万円以下の割合が68%もあるんです。だから今じゃみんな結婚しなくて初婚の平均が29歳にまで上がっているし、結婚しても子供を産むと仕事をやめることになるから子供を産まないんです」
「じゃあ男性はどうかというと男性も不幸です。ワークライフバランスがしっかりしていない会社が多いんです。日本では週50時間以上働いている人は50%で60時間以上は20%もいる。働かされてばかりでうつ病になって自殺してしまうんです。うつ病心の風邪と言われますがそんな生易しいものじゃありません。心のガンです」
「企業や官僚にこういったものを解決させるよう促す人材になって欲しい」


わらしべ長者理論というのがあります。初めになんのワラをつかむのかが大事なんです。私の場合会計士資格で、そりゃワラじゃないだろうってみんなに言われるんですけど、でも会計士って意外に給料低いんですよ。企業に入ったんじゃメーカーよりは少しは多いかもしれないけど、大企業と比べるとさほどもらえるわけじゃない。でもそのワラにいろいろと付け加えてきたんですよ。最初入ったところが外資系で、英語とITについてを学ぶ機会が得られて、そういった技術があったから次のところに行けて。目の前のことを愚直にやっていって、そのおかげで前のキャリアが次のキャリアに繋がっていったんです。相手が自分を欲しいと思ってくれるような会社で働いて、そこで努力するんです。結果はあとからついてくるものなんです」
「私は21で子供を産んでしまったので残業が無いところを教授に泣きついて教えてもらったんですけど、たまたまその先が外資系だったんです」


「Diversity。多様性のことですが、これが足りないんです。少子化対策に向けてもっとワーキングマザー向けの社会基盤を整えなくちゃいけない。女性が働いたら少子化が進むと思われている方もいるかもしれませんがそれは逆なんです。この表を見てみますとわかるとおり女性の働いている国ほど出産率が高いのです。男性ばかりが働いているから男性は育児や家事に参加できないんです。海外だったら会社が社員を過労死なんてさせたら裁判沙汰になったりして、大事になるはずなんです。会社だけに頼っていることの弊害です」
「最近は総合職の25〜30%が女性になってきましたが、女性の増えたぶんだけ弾かれてしまった男性もいます。そういった人たちをどうやって女性に負けないようにするかという点もひとつ考えなければいけないことです」


<注意!>
<このあたりからは日を空けてしまったのでより講演内容から離れている>


「インディという私の造語があります。私はインディの条件を1.年収600万円、2.いいパートナーと巡りあっていること、3.年をとるほどステキになる、の三つを挙げています」
「お金はあまり大事じゃないって言う人もいますが、お金が無ければ自立した生活はできません」
「いいパートナーと巡りあうことと自立は相反するように思われるかもしれませんが、違うんです。パートナーがいるということは自分を見ている人がいる時間が長いということですし、他人のために何かをしている時間が生まれることになります。パートナーがいるからこその自立なんです」
「世の中には年を取らないためのお金ばかりを使う人がいますが、そういうのは駄目です。年を取るほど人はステキになるんですよ。その人の魅力はその人のやってきた経験や努力が積み重なってきたものであるべきなんです。例えば毎日笑顔でいるようにするとか、毎日顔のマッサージをするとか、そういったお金を使わないで日々積み重ねてきたものがその人の魅力なんです」
「顔面偏差値と私は呼んでいますが、これが高い人は成功するんです。偏差値60ぐらいあるといいかな(会場で笑いが起きる)。いや、本気ですよ。そういう研究もあるんですから」
「逆にウェンディと私が呼んでいるものがあって、これはピーターパンに出てくるウェンディからとった言葉なんですけど、依存している人のことをそう呼んでいます。この人は年収がなく、パートナーがいないかそれとも愚痴ばかり言っていて、若さの維持にばかり金を使う人のことです」


「私は会社に勤めたときに目標を立てました。20代で1000万、30代で5000万、年間に稼ごうと思いました。40代は、これはちょっと言わないでおきますけど。とにかく目標を持つことです。ターゲットを決めることです」
「あと周りの人との会話の中でキャリアは見つかるものなんです。私の場合、中学生の頃のとても羽振りの良い友達がいて、お父さん何してるのと聞いたら会計士って言ってたの。だから会計士って儲かるんだって思って高校の頃から会計士になりたいって言って、それに対する周りの反応が良かったから会計士になったのね。そのときはたくさんお金がもらえるのは個人の会計士で、会社勤めはそれほどでもないって知らなかったの」
「本当に成功したかったらそれだけ時間をかけること。結果って結局時間の関数なの。できることの範囲でやっていれば結果はついてきます」


「日本人の人口は減るので今後英語は必要です。会社もアジア全体、または世界全体、まあ最低でもアジアは見据えた会社じゃないといけないわね」
「私は英語がとても苦手で、会社に入ったときは400点ぐらいしか無かったんです。でも朝にスクールに通って、会社に行くまでの通勤時間に英語を聞いて、それを一年続けて700点、もうちょっと取ることができました」
「学生はお金は無いけど時間でカバーして、社会人になったら時間が無いぶんをお金でカバーすればいいの」
「勉強は習慣化すればいいんです。でも勉強よりも本当は学習のほうが大事なんです。あと知識を取り込むにはなんといっても体力が必要です。集中力も勘もつまるところ体力なんです。身体を鍛えて、身体感覚を養うことが勉強にはとても大事です」
「したい仕事だけをできるように動くことです」


<書くのが疲れてきたのでメモをほぼそのまま書く。前後が無いと意味不明ですよね。すみません>


「ブログはバーチャルの会社みたいなものです。どういうコンテンツを置いたら人が来るか、どうしたら見てもらえるか考えて、自分でプロデュースする」
「自分をグーグル化するんです」
「情報は通貨なんです」
「多くの情報から1%の本質を見つけることが大事なんです。そしてそれを正しくインプットし、アウトプットをしていく。このアウトプット力を高めないといけません。アウトプットによってインプットの何が足りないか理解できるんです」


「皆さんに言いたいことは1.浪費をしないことと2.投資を惜しまないことです。そしてスケジュールはゆったりわがままにできるように努力する」
「私は今、週休3日を目指しているんです。火曜と木曜と土曜、あと日曜はほんのちょっとだけ仕事をするぐらいにしたいと思っているんですよね(この曜日は忘れました、適当です)。そうやってスケジュールを逆算して考えていけばいいんです」
「あとツイテないとやっぱり駄目。運が良くなるためにはねたまない、怒らない、愚痴らないの三つが重要なんです。このことを若い頃本で読んで、自分のデスクの横に貼ったらいきなり人生が変わったんです。もうひとつは与えて与えて与えまくること。Give!Give!Give!をしていけばいいんです」
「考えてみればこの三つって問題解決思考なんですよね。私が始めて本を出したときはちょうど山田真哉さんのさおだけ屋はなぜ潰れないのか?が大ヒットしていたときなんです。同じくらいの年齢で、同じ会計士だったのに私の本は6000部しか売れなかった」
「ここでねたんでいれば私は何も解決しなかったと思うんですよ。私は山田真哉さんのCDがあるのを見つけて、Vol.7だけが欲しかったんですね。でも全部買わなきゃいけなくて、これが全部で14万円もしたの。馬鹿取りだと思いながらも仕方が無いと思ってこれを聞いたら今じゃ一冊10万部越すようになりました」


「Giveのコツだけど、苦手なことはしないこと。私は居酒屋の幹事がすごい苦手で、参加する人を確認してどの店に行くか決めてとかそういうのがものすごい苦手なんですよ。でも私はキャッチーなフレーズを考えたりするのは得意だから、そういうのを手伝ってあげることはできる。そしてこれをやると感謝されるんです。そうやって得意なことをGiveしていけばいいんです」
「マルコムXが好きなんです」
「努力不足は絶対いけません。努力不足は不幸になるんです。努力不足だと責任転嫁してしまい、勝手に自分を被害者にしてしまう。そして逆恨みして加害者になる。だから努力はするんだけど、自分ができることは何かをしっかりと考えて目の前のことをやることです」
「私や山田さんは本の売上のこれだけの割合を、chaboという団体を作ってボランティア活動に使われるようにしているんです。スーダンでは井戸も家も無いんです。そこにいる子たちはスーダンに生まれたくて生まれたわけじゃない。ただそこに生まれたんです。私もただ日本に生まれて、そして人を助けることができる。だから私は井戸を作ったんです。自分にできることは何かを考えてchaboを行っております」
「ひとりひとりが明日からできることをやりましょう」
「無意識の存在を大事にしましょう」
「経済的自立と精神的自立を両立しましょう」
「それには健康な生活習慣と勉強の習慣を持ちましょう」
「労働時間は私は一日9時間ぐらいに抑えないといけないと思っています。そして週3回はパートナーとご飯を食べるように心がけましょう」
「毎日0.2%の改善をしていきましょう」


<私の感想>
年収600万は難しい人もいるんじゃないかなぁって思う。世の中には絶対に必要な仕事があって、大切な仕事なんだけどその仕事のために必要なスキルが会計士なんかと違って特殊じゃないから、だから年収が低い。そういった人たちはどうすればいいんでしょうね。みんながみんな副収入で株やって大もうけなんてできないしね。まあ私は以前書いたけどやっぱり会社内の給料格差を10分の1にするべきだと思うんだな。正社員に限るけどね。派遣は主婦と学生、失業者のための制度にして、それ以外の人たちは職業訓練を受けて正社員になるべきだと思う。いや、まあ、うーん、難しいけど。そうしていけば本当に年収600万の経済的に自立した人間がもっと増えると思う。自立はいわゆるカントの啓蒙思想というか、福沢諭吉学問のすすめで書いてあることですし、僕も大賛成です。でも年収600万はそもそも制度をなんとかする必要があるでしょう。勝間さんは個人の努力を促していて、それはとても素晴しいが、個人と同時に社会も動かなければならない。私は問題を解決するためには常にボトムアップトップダウンの両方が作用しないといけないと思っているんですよ。だから勝間さんの意見には賛成なんだけど、もうちょっと付け加えて欲しいという気持ちにもさせた。もちろん勝間さんは「官僚を変える人材になれ」と言っているので、社会システムの変換についても普段から言っているのでしょう。
今回は新入生歓迎講演会というタイトルだったせいでちょっとレベルを落としてくれていたような気がした。正直私が大学の授業で習ったこととかぶる点も多かったし、ラッセルの幸福論も読んでるから新しさに感動はしなかった。むしろ勝間さんってこんなに常識的なことを言う人なんだと関心した。本はこれまで読んでいなかったけど、断る力の表紙で「なんだこのおばさん!?」とばかり思っていたので、いい意味で裏切られた。表情は全然変わらないけど話は上手く、抑揚あり小ネタありと教授陣も見習うべき点が多いのではないかと思う。言いたいことがあまりにたくさんありすぎて超早口になってたのは好感度高い。時間も守ってたし頭がいい人だって思った。変な質問をするやつがいて、ああくそこいつ以前の講演会でも馬鹿なこと質問してたやつじゃねえかって思ったけど、まあ仕方が無い。私の大学はその程度のレベルで、私自身も結局そのレベルなのだ。
講演会は聞けてよかったと思う。ただもうちょっといろいろ聞きたい気にもさせるところがこの人の上手さなんだろうと思うな。まあ社会は飽きっぽいのだと夏目漱石先生も言っているし、きっとこの人のブームもいつか去っていくのだろうけど、ブームとか関係なしに頑張って欲しいと思います。