女子大生がヤバイ!の目次がヤバイ!

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女子大生がヤバイ!という本が発売されるそうでなかなか面白そう(interesting)だなって思う。目次がとてもキャッチーです。


この目次に関してだけど、僕みたいな浮世離れした大学生からしたら「やっぱりそういう奴らもいたのね」みたいに俯瞰的に思うわけなんだけど、実際に確かにそうかもしれないと思うようなタイトルの箇所もあるわけですよ。あくまで講義前のぼんやり時間に後ろから聞こえてくる会話から判断して、なんだけどさ。女子大生との交流なんてほぼ無いし。


冗談で「もう勉強わかんないしキャバ嬢でナンバーワン目指す!」とか、男とセックスの話してたりとか、父親に何か言われたらしく酷いことをいろいろと言っていたり、思わずクラクラしてしまうような人たちもいる。はぁ、なんかいろいろあるんだけど、考えただけでため息が出る。はあああああ。


でもいくらこの本が真実を突いていたとしても、正直なんつうか不愉快な気もするんだなあ。何が不愉快かって作者の顔だな。こんな奴が女子大生を一冊の本を書くぐらいにマジマジと観察してるかと思うと気持ち悪くって仕方が無い。また、取材を理由に長々と部屋に閉じ込めて女子大生とお話したんだと思うと変態としか思えない。


それと、ここからはちょっと真面目な顔で書くんだけどさ。
こんな本を出して何がしたいのか。これはたぶんどの世代の人もそうだと思うけど、同じくらいの年齢の異性に対する感情というのは複雑にいろいろと絡み合っているのだ。愛憎共に強く、一言で表せるようなものではない。それを崩すというか、見えていても見ていなかった部分を、生々しく見せつけられるというのはすごく嫌な気分なのである。きっと作者は女子大生を別の動物のように考えているのだろう。その動物の習性を描こうとしているのではないか。それくらいの軽い気持ちだから書けるのではないだろうか。もちろんこの目次の気持ち悪さからしか判断してはいないですよ。でも、目次を見れば大体どういった方向性のことを書くか、ある程度想像ができるから、その想像を言ってるんですけどね。
じゃあ例えば僕が現在50〜60ぐらいの女性の若かりし日の海での浮気やヒッピーとして戦前生まれの人間を軽蔑してきたことや女性の保険の勧誘員が契約を取るためにセックスをさせていたということなどを、「中高年のヤバイ過去!」なんてタイトルで本を書いたらどれほどの批判を中高年の方から受けるか。いや、過去のことだからもしかしたら大して怒られないかもしれない。「そんなこともあったなぁ〜、懐かしい」なんてね。
しかし僕は大学生として、現在進行形で女子大生に対し憧れや羨望や嫉妬や憎しみや、本当ひとことではいえないほど沢山の感情を持っているのだ。それをよくわからんおっさんに陵辱されるのは、すごく、許せないのだ。
もしこれを認めてしまったら、僕はこれから同世代の女性に対してどうやって接していけばいいのだ。くそったれが。


本はまだ発売していないから当然まだ読んでいない。だからどこまでリアリティを伴ったものなのかはわからないが、本のコンセプトが私は気に入らない。これだったらまだ週刊誌の「実録!」もののタイトルのほうが遊び心もあってエロ妄想をかきたてられていい。何より女子大生への愛がある、下心だけどね。