今日

新装開店のデパートに行くときに好きな女性がいて目があったが逸らされたのでやっぱり終わっていたのだとわかった。人生にはひとつのメールやひとつの言葉が終わらせるものばかりなのだな。新装開店のデパートはつまらないものだった。
靴底を直しに行った。その靴屋のある町はとても奇妙であった。ホストや暴力団が闊歩してる隣を小学生がはしゃぎながら帰路についていた。狭い道を自転車がスピードを出して過ぎていった。本屋の漫画コーナーに漫画ゴラクの作品がたくさん置いてあった。
兄は私に嫉妬している。嫉妬という言葉はおかしいが、兄の買ったゲームを私のほうが楽しんでいることにご不満の様子だ。次に買うゲームはお前にはやらせないという旨を伝えられ私としては腹が立っている。小さな頃から私を利用し自分のしたいゲームを両親にねだらせていた兄がそのようなことを言うとは心外である。
ルパン三世を見て、デ・キリコの街の神秘と憂愁の中を走り回るルパンを見て、ふいに絵を描きたいと思った。夢に見た風景を描こうとしてみたがまったくできない。頭の中では明確にイメージできているはずなのにそれが描けない。私はいつだってそうだ。頭の中のことを具現化する能力が無いのだ。