安楽死求むる人の自殺幇助について

安楽死が認められればそれが横行してしまう可能性があるのが恐ろしい。だから認めるわけにはいけないだろう。だがもし殺してくれという文章があり、それにしたがって身近な人がその人を安楽死させたとしたら、殺人罪としても、どれだけ多くの罰を与えることができるだろう。情状酌量になるのが落ちではないか。
人はどこまで苦しめば死に値する。こういうことを考えるとき、僕はヨブ記を思い出す。敬虔なヨブは神の傲慢とサタンの悪意によって財を失い親族を失いひどい皮膚病にかかり体中をかきむしり、そして生まれた日を呪う。
自殺する権利という言葉は無い。だが事実与えられているものではある。人生における数多くの明るい選択肢の中の、一番暗い選択肢に常に死はある。それを自由にできなくなってしまった人が、それを望む場合、人はどうすればいいのだろう。
21日にやるNHKスペシャルの予告を見てこれだけ考えた。結論は出ないし、出すものでもないと思う。自分自身がそれに近い立場になってみないとわからない。そうなってみないと考える必要すら無い。だが、なんとなく思うところがあった。とりあえずこの特集は見てみようと思う。