アニメの作画はとても大事だし、作画がとてつもないとそれだけで見る価値があると思ってるんだけど、やっぱり脚本も大事なんですよね。二次裏でももへの手紙スレが立ってたんだけど、監督、作画監督美術監督でもう明らか作画オタ狙い撃ちってわかるもんだから作画の話に流れがいっちゃった。最近のこういう「ほのぼの日常にやさしい妖怪が」はもう飽きたんですよね。いや、別に嫌いじゃないけどね。でもこういう日本の田舎風景のリアル作画見るとどうしても比較してしまうし、新しいものを見せられているという感覚が無いんだよ。新鮮さが足りないっつうかさ。背景すごいと思うよ。そしてこの日本の田舎風景アニメはあっていいと思う。でもね、それならそれで脚本が本当に優れたものであって欲しい。たとえば僕は最近「中年のどうしようも無さ」が好きでね、俺と妻の24年間 http://bipblog.com/archives/3740165.html これは何やらすごいものを感じた。まあこれはちょっと2chのまとめで、作品じゃないから別としていいけど、作品でいうと谷口ジローの父の暦なんかは好きだ。アニメにするには動きが無いが、つまり「父と娘」とかそういう漠然としたテーマでも良いんだけどそれが何かこう、どうしようも無さとか年月とかを感じさせてくれるものであって欲しいんだよ。父の暦は単に父親の葬式に行くだけなんだよ。だけどこの葬式という場で知る自分の知らなかった父の姿とか、自分のこれまでの人生の身勝手さとか、そういうのに気づく主人公がいるわけだ。ももへの手紙見てないけど、なんていうかPVだけで映画全部見たような気がしてしまうんだよね。それはPVが悪いんじゃなくて、脚本のせいだと思うんだよ。まあ、どこまでいっても俺が何か作れるわけでもない、単なる消費者だからね。面白くなさそうなら見なければいい。おしまい、だ。