オランダの奇跡

テスト勉強をかねてエントリー書こうかな。
すぐ家でないといけないんで、駆け足で書く。


 オランダは一時北海油田の石油・天然ガス生産の収入に頼りすぎて80年代初頭、オランダ病という大不況に陥った。国際競争力の低下、財政大幅赤字、組合運動激化などにより1983年のピークには全労働者の14%に当たる80万人が失業。社会保障受給者の増加で「仕事なき社会福祉」と呼ばれた。
 だが1982年に雇用最優先の「ワッセナー合意」を結んでから改革が進み、15年後、失業率は3%台、財政は均衡し、これをオランダの奇跡と呼ぶ。
 成功の秘密は2つ。第1は平均賃金の伸び率を労働生産性上昇よりかなり低く抑える「賃金抑制」。これによって企業利潤率が上昇し、雇用は増加した。第2はパートタイム労働とフルタイム労働の時間賃金を法律で同一にしたこと。これによって女性の就業率が上昇し、特に共働き世帯において所得もプライベートな時間も大幅に確保することができた。
 賃金抑制は大きい。①企業の収益率が回復すると設備投資が促進。これによって雇用の成長にも繋がった。②高い労働生産性をさらに増加。③そこで作られたサービスの海外輸出。を可能にした。
 パートタイム労働が増え、女性の雇用が増えると、一人当たりの労働時間も削減される。事実オランダの労働者1人当たりの年平均労働時間は目立って少ない。96年には年間1372時間、週約31時間だ。
 ワッセナー合意の政策はとどのつまり①労働組合は賃金抑制を受け入れる。②企業は時短で雇用機会を確保。③政府は財政支出を抑制して減税を実施。の三つだ。③は言ってなかったかもしれないが、経済が活性化したことで企業は力を蓄えられるぶん、減税の代わりに労使と政府が共同し財政赤字が削減することで社会保障を保ち、社会の不安を無くすことができた。
 JETROでは合意ではなく協定という言葉が使われているようだが、95年のユーロトレンドでこう評している。「同協定は全ての協定の母と呼ばれ、78におよぶガイドラインは、広範囲な事項を網羅している。その各々のガイドラインは、後に地域的に調整され、何千もの団体交渉合意事項を生み出している。」



勉強不足なんで間違ってるとこあるかも。あったらご指摘お願いします。また授業で配られたプリントの引用っつうか、パクリなんで、消せといわれりゃすぐ消しますよ。こういう知識は金に代えれないと思うし、別に消さなくていいと思うけどな。
ちなみに今の日本でも部分的に適応できるとこはあるんじゃないかな?どうでしょう。