対立

大人になればなるほど戦争や紛争がどうしようもないもののように思えてくる。子供の頃はもっと単純に考えていたのに、いろいろな思想や歴史が複雑に絡み合っていることを知り、なんとなく諦めてしまう。自らの忙しさのほうが重要になり、世界全体がどんどん見えなくなっていく。
まだ私は幼さと単純さを併せ持っているからこそ滅茶苦茶な理論をここに書く。現実的では無い。
ずばり対立を無くす方法は違うレベルでの友好関係だと私は以前から考えている。子供同士のいじめがあるなら親同士で仲良くなりましょう。そうした家族同士の付き合いが生まれたときに子供同士のいじめも無くなる。同じように戦争で国が対立しているなら個人で仲良くなれば良い。その個人が数百、数千という単位でいたなら、それはもはや思想となり、友好関係は築かれていくのではないかと思う。
アメリカにいたときに僕は韓国人と特別仲が良かった。遠く離れた地で、故郷が近いということもあってか自然と仲良くなった。もしこれを日本中の人が体験したのなら韓国人への偏見も薄れるのではないか。韓国にいる韓国人も、日本人に対する偏見が薄れるのではないか。そう思うのだ。
やわらかいものって強いんだよな。鉄は大きな力で叩けば割れるけど、水はどんなにすごい力を持ってしてもモーゼのようには割ることができない。水のようにやわらかいものになればいいのにな。その方法としてはやはり、他者を知るという意味で、グローバル化なのかと思うんだけどな。