好きな人の身内の不幸を背負うことになったなら

苦労について考える。俺は幸せな人生を歩んできたが、世の中の人、皆がそうというわけではない。他人の不幸を背負うことが俺にできるかと言われると、正直逃げたくなる気持ちも、ある。
兄は有望、姉は大企業、私はそれなりのメーカーに内定がある。家に借金は多いが、いつかは大丈夫になるだろうと思う。何より兄弟3人自立している(する)。
だが、自立していない、またはできない家族を抱えた人を、俺がもしも支える立場になったのであれば、もちろんその家族のことも見ていかないといけなくなる。
経済的に考えて、合理的に、冷酷に考えて、自立できない人間は負債として見るべきだ。負債を抱えずにいたほうが私自身が幸せになれる可能性が高い。もちろん支えながらもやっていけるかもしれない。だが一時的な同情や、愛情によって現実を見失ってしまうことはとても危険である。
しっかりとそれを理解し、見据えて、その上でそれを背負う覚悟をしないといけない。
俺が苦労をするということは、俺の両親を苦労させることである。両親のことを思えばこそ、避けられる苦労は、なるべく避けたほうがよい。しかし、そんな人間であっていいのか。男として、人間として、そこにある不幸を取り払ってやりたいと思うのは、自然ではないか。


・・・。
まだ、考えなくて良いことだ。だが、私は単なる遊びで女性と向き合うのは苦手だし、どうもできないようだ。不器用は損だ。可愛らしい女性を前にして、可愛いと言うことも憚ってしまう。