動けない

どこに書こうかと迷って、まあ、ここなら誰も見ないだろうと思ってとりあえずここに何かを書こうと思う。
これはあくまで単なる僕の主観であり、勘違いに他ならないのだけども、俺が2次会に参加せずに帰ると言ったときに、ふとその人が寂しそうな、不安そうな目をした。いや、そんな気がしただけである。
僕は今、自分の仕事に満足していないし、自分のやっていることを、すごいだろうと人に言えない。事実すごくない。単なる事務作業であり、慣れればバイトだってできる仕事だ。
その人は今の自分の仕事が楽しそうだし、仕事で上手くいったことをとても喜んで話していた。うらやましいと感じたし、自分をみじめに感じた。
自分の今いる場所は、今後の仕事に必須なんだと思う。それはやっているからわかる。人事的な意味で、まだ移ることができないというのもわかる。わかるんだけど、内勤で、ずっと抑え付けられてて、悔しくってたまらない。その感情が漏れ出ているのを察したのだろう、1年経ったということで人事部長と話したときに、焦るなと言われた。確かにそうなんだ。わかっているんだ。だが、理性と感情は別なんだ。
そういう気持ちがあるから、その人がもしかして俺に何かを期待していたりしていたのかもしれないけれど、それに応えることはできなかった。いや、これはもう勘違いというより、妄想だが。
もし何かしら俺が動けば、その妄想は妄想じゃなくなっていたかもしれないと思う。今からでもメールをすれば変わるかもしれないとは思う。でも変わらないだろう。変えられないだろう。なぜならば俺は、その人の話を笑顔で聞いてあげることはできないからだ。
俺はそういう意味で、もう、一生だめなのかもしれないなどと、極端に考えてしまうのである。
その人以外で、今後こういう勘違いをしたとしても、きっと動けない。動けないのである。